四季を彩る言葉
上見ぬ鷹
鷹は秋から冬にかけて日本に渡来する渡り鳥。「上見ぬ鷹」とは、他の鳥を恐れない鷹は下におる獲物を狙うだけで上を警戒する必要がないことから、「何事にも恐れず、悠々としているさま」を言います。転じて、「おごりたかぶって誰にも遠慮しないような人」を指す時にも使われます。
鷹は蠅を捕らず
15~16世紀にかけてのオランダの人文主義者デジデリウス・エラスムスの格言集にある言葉で、「鷹のような大きな鳥は小さな蠅など捕らえない」という意から、「大人物は小さな利益などには目もくれないこと」のたとえとして使われます。似た意味を持つ言葉に「大人は大耳」(徳の高い人は聞く態度も大らかで小事をいちいち気にとめないこと)があります。