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2024/12/01

四季を彩る言葉

似合わぬ僧の腕立て

 陰暦12月の異称「師走」の由来は、「僧侶が経を上げるために忙しく走り回る月」だからという説が有力です。「腕立て」は腕力で争うことで、このことわざは「僧が腕力を振るうのはふさわしい行為とはいえない」という意から、「自分の身に不似合いな言動をすること」のたとえとして使われます。

一日不作一日不食(一日作さざれば一日食らわず)

 中国・唐代の禅僧・百丈懐海の言葉です。百丈禅師が高齢にもかかわらず作務(禅僧の労務)をするので、止めようとした弟子が用具を隠したところ、禅師は「一日不作一日不食(一日仕事をしなかったのだから、食事をいただくに値しない)」と言って食事を摂らなかったといいます。禅僧にとっては作務も修行であり、日々の研鑽が重要であることを説いています。